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土用の丑の日の準備に追われる川豊の職人たち=2024年7月24日午前10時24分、千葉県成田市仲町、小林誠一撮影
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 【千葉】土用の丑(うし)の日の24日、ウナギ料理店が軒を連ねる成田山新勝寺の表参道は、香ばしいにおいに包まれた。仕入れ値の高騰や酷暑といった不利な状況の中、店主たちは成田の名物で乗り切ってほしいと奮闘している。

 1910年創業の「川豊本店」は、店頭で活ウナギをさばく光景でおなじみだ。この日は、本店だけで普段の倍近くの延べ100人近くで接客した。伊藤小澄社長(53)によると、参道の観光客はコロナで激減したが、インバウンドが好調で戻りつつあるという。

 稚魚のシラスウナギの不漁や円安などで、仕入れ値は過去最高水準。「おいしく味わって欲しいので、夏の間は踏ん張る。職人による味を追求したい」と意気込む。

 20回目の「成田うなぎ祭り」も12日に始まった。新勝寺表参道では期間中の8月28日まで、各店が1日2回、一斉に打ち水をする。成田周辺のウナギ料理店以外も参加する計114店舗によるスタンプラリーも開催中。今夏は8月5日にも「土用の丑の日」がある。(小林誠一)

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